【TOEICは転職で意味ない？】は嘘！｜転職経験10回の採用担当者が真実を暴露

転職活動をしていると、「TOEICのスコアは本当に必要なの？」と悩むことはありませんか？「TOEICは転職で意味ない」という意見も聞かれますが、それは誤解です。

この記事では、10回の転職経験を持ち、現在は日系企業で採用の責任者をしている私が、自身の経験をもとに「TOEICが転職においてなぜ重要か」を解説します。

私自身も転職が成功するまでは、TOEICが意味があるか心配でした。しかし、転職活動ではTOEICのスコアは英語力を示す有力な指標となり、実際に役立ちました。

この記事を読むと以下のことがわかります。

転職でTOEICのスコアは確かに意味があります。効率的にTOEICの勉強を始めて、理想のキャリアを手に入れませんか？

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【TOEICは転職で意味ない？】は嘘！

転職活動をする際、「TOEICのスコアは本当に必要なのか」と疑問を感じたことはありませんか？「TOEICは意味がない」と主張する人もいますが、それは誤解です。ここでは、なぜそのような誤解が生まれるのかを詳しく解説します。

「TOEICは意味がない」と主張する人の理由

TOEICスコアとスピーキング能力の関係性

TOEICはリスニング力と読解力を測定するテストで、スピーキング能力を直接評価するものではありません。下記の表の通り、TOEICは英語のリスニング力と読解力のテストです。
「TOEIC=スピーキング力」ではありません。TOEICが高得点でも英語が話せないことはよくあります。

TOEICのスコアが高いのに英語が流暢に話せない人がいると、「TOEICの勉強は無駄だった」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、間違いです。TOEICのスコアが高い人は上の表では、次のステージ「スピーキング」と「英作文」を学ぶステージです。

TOEICスコアの正しい理解

TOEICスコアとビジネス英語力の違い

TOEICで高得点を取るためには、文法や語彙力、そして問題を解くためのテクニックが必要です。しかし、ビジネス英語では、これらの知識に加えて、相手とのやり取りの中で適切な言葉を選ぶ能力や、状況に応じた表現力などが求められます。

ビジネスシーンでの英語には、TOEICでは測れないスキルが求められます。具体的には、会議での発言力や対話の構築力です。

TOEICスコアが900点を超えていても、実際の英語の会議で積極的に発言できない人は少なくありません。一見すると矛盾しているように感じますが、日本語でも専門分野の会議で発言するには、それなりの知識や経験の積み重ねが必要なのと同じです。

英語の会議で話せるようになりたい人は「英語会議で発言したい人必見! 」３ステップで自信をつけて無口は卒業！を参考にしてください。

「TOEIC否定派の意見」とその背景

TOEICの必要性を否定する人もいますが、その多くは特定の背景や個人的な経験に基づいています。

TOEICを否定する人には2種類のタイプ

帰国子女がTOEICを否定する場合、多くは悪気がなく無意識に発言していることがほとんどです。そもそも、TOEICで高スコアを持っていても、ネイティブのように英語を話せるわけではないため、特に気にする必要はありません。

英語力が低い人がTOEICを否定する場合は、無視して問題ありません。「実務では役に立たない」などと、他の資格や能力を軽視する発言をする人がいますが、このようなマウントを取りたいだけの発言は聞き流しましょう。

採用担当者はTOEICスコアに注目

転職活動で企業がTOEICスコアを重視する理由は、いくつかの要素に分解できます。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

TOEICは世界共通の英語の評価基準

TOEICは、世界中で広く認知されている英語コミュニケーション能力を測るテストです。そのため、多くの企業が以下の理由からTOEICスコアを信頼の基準としています。

特に、TOEICスコアが高い人材は、ビジネスでの英語使用が必要な部署において優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高いと考えられています。

TOEICは候補者の自己研鑽の証明

TOEICは、英語の学習達成度を測る重要な指標です。高いスコアは、英語学習に継続的かつ真剣に取り組んできたことを示す証拠となります。

TOEICは英語力だけでなく、論理的に文章を読み解く力も求められます。そのため、高得点者は論理的思考力があると評価されます。論理的思考力は、業種や職種を問わず重要な能力です。

TOEICスコアが示唆する英会話力

TOEICは、文法、語彙力、読解、リスニングなどの基礎的な英語力を測定するテストです。しかし、高いTOEICスコアは、ある程度のコミュニケーション能力を持っていることを示唆します。

日常会話レベルに達するスコアの目安は、550～600点程度とされています。このスコアレンジに到達していれば、以下のような英語力を持っていると考えられます。

TOEICスコアの英会話力の目安

TOEICスコア	英語力の目安
550～600点	基本的な会話が可能
700点以上	中級ビジネス会話が可能

TOEICスコアが全てではありませんが、企業はTOEICスコアを利用して、候補者の業務適性を評価します。実際に英語を話さなければ、本当のコミュニケーション能力はわかりませんが、業務に英語が必要な場合、TOEICスコアは貴重な参考資料となります。

企業はTOEICスコアを採用に活用

日本企業でも英語力の重要性が高まっています。企業の半数以上がTOEICスコアを就職活動の際に活用しており、昇進や昇格の要件にもなっています。

「新卒採用」：５割以上
「英語を使用する部署の中途採用」：６割以上

出典：「英語活用実態調査2019」まとまる‐IIBC

社会人が短期間でTOEICスコアを上げる方法

仕事とプライベートの両立で忙しい社会人にとって、「TOEIC学習に時間を割くのは難しい」と感じる人は多いはずです。しかし、スキマ時間をうまく活用すれば、無理なく効率的に学習を進めることが可能です。

社会人がTOEICの勉強に使える時間は意外と多い

忙しい社会人がまっとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。でも、１日のなかの隙間時間は割と多いものです。ちょっとした工夫で１日２時間ぐらいの学習時間は捻出できます。

忙しい社会人でも、通勤時間を有効活用して、SNSなどを何気なく見ている時間を半分にするだけで、2時間程度の確保は簡単にできます。お昼休みの食事以外の時間を少しだけ勉強にあてることもできます。

平日の隙間時間は、どうしても細切れになりますが、週末はゆっくりしている時間も多いため、まとまった勉強時間にあてることができます。

平日の隙間時間はスタディサプリTOEIC

忙しい平日にTOEIC対策を進めるなら、効率的で無駄のない学習が求められます。その点、オンライン学習ツール「スタディサプリTOEIC」は非常に効果的です。スマホやパソコンからアクセスできるため、通勤中や昼休み、自宅での短い時間を最大限に活用できます。

このアプリは、リーディングやリスニングのセクションに特化した教材を提供し、学習の進捗を分かりやすく管理できるのが特長です。さらに、セクション別の学習コンテンツや段階的なカリキュラム、模擬テストを活用することで、弱点克服と得点アップを効率的に実現します。

TOEIC対策に特化したスタディサプリの魅力

・セクション別の学習コンテンツ
・独自の段階的カリキュラム
・本番を想定した模擬テスト

豊富な教材が揃っており効率的な学習環境を作り出しています。
一人ひとりの進捗管理や学習計画の設定が可能なため弱点に焦点を当てた学習を支えてくれます

英語学習の新定番！スタディサプリ ENGLISH
短期間で効率よく結果を出したい人に最適のツールです。

TOEIC対策の専門学校に通うことで直接指導を受ける方法もありますが、費用や通学の手間を考えると、オンライン学習ツールは非常に魅力的な選択肢です。特に、短期間でスコアを伸ばしたい方には英語学習の新定番！スタディサプリ ENGLISHが最適です。これ一つで、効率的かつ手軽に学習を進められます。

週末に集中してTOEICスコアを上げる方法

週末は平日と異なり、まとまった時間を確保しやすい貴重な学習タイミングです。この時間を活かして効率的にTOEIC対策を進めるには、公式問題集を活用した反復学習が最適です。公式問題集を使うことで、本番さながらの演習が可能となり、スコアアップにつながります。

TOEIC公式問題集は、本番形式の問題が収録されており、出題傾向や試験形式を掴むのに非常に有効です。具体的な学習手順は以下の通りです。

公式問題集を使った学習の進め方

これを繰り返すことで、試験慣れと弱点克服が同時に進みます。公式問題集を使った反復演習の具体的なメリットには、以下のようなメリットがあります。

TOEIC公式問題集には複数のバージョンが販売されていますが、最新版を選ぶことで最新の出題傾向を把握できます。以下のリンクから購入可能です。

TOEICの目標の点数に必要な勉強時間

TOEICで目標スコアを達成するために必要な勉強時間はどれくらいなのでしょうか。一般的には「200～300時間の勉強でスコアが100点アップする」と言われています。

この情報の出典は、1985年に三枝幸夫氏が発表した論文（Prediction of English Proficiency Progress. 1985）に基づいています。

出典：Oxford University Press（オックスフォード大学出版局）

	現在スコア350	450	550	650	750	850	950
現在スコア250	200	425	700	950	1,150	1,450	1,750
350		225	450	700	950	1,225	1,550
450			225	450	700	975	1,300
550				225	450	725	1,050
650					225	500	825
750						225	600
850							325

例えば、現在のスコアが550点の人が750点を目指す場合、この論文では450時間の学習時間が必要とされています。一方、850点の人が950点を目指す場合には、必要な学習時間は325時間とされています。このように、必要な勉強時間は現在のスコアや目標スコアによって異なります。

ただし、このデータは1985年当時のものであり、現在とは状況が大きく異なります。例えば、英語教育を始める年齢や学習環境、利用できるツールなどが大幅に進化しています。

効率的な学習を実践すれば、スタディサプリで100点のスコアアップに100時間以下で達成するケースも見られます。

転職に必用な業界別TOEICスコア

業界や職種別のTOEICスコアの目安

以下の表は、転職活動において求められる一般的なTOEICスコアと、それに応じた英語使用能力の目安を示しています。この表を参考にすることで、希望する職種や企業に応じたTOEICスコアの目標設定が可能です。

スコア	推奨される職種/企業	英語使用能力
500点	基本的な英語使用が求められる職場	基礎的な英語力がある
600点	多くの大企業で求める最低ライン	一定程度の英語力がある
700点	外資系企業の最低ライン	最低限のビジネスレベルの英語力
800点	外資系企業・日系企業で海外勤務	英語を活かす専門職や海外勤務
900点	外資系金融やコンサル	高度な英語会議で発言できる素養

この表は、転職市場における各スコアの位置付けと、それに基づいた職種選びに役立つ情報を提供します。特に高スコアを目指すことで、英語力を要求される高度なポジションへのアクセスが容易になります。

転職の成功率を高める業界別スコアの目安

転職時にTOEICスコアは重要な要素であり、希望する職種や企業に応じて適切なスコアを目指すことが重要です。以下の表は、TOEICスコアとそれに応じた英語使用能力の目安を示しています。これを参考に、自身の目標スコアを設定し、転職活動に活かしてください。

例えば、英語力を活かせる専門職やリーダー職を目指す場合は、800点以上のスコアが必要となる場合が多い。

一方、事務職など英語を使う機会が少ない職種の場合は、600点程度のスコアでも問題ない場合もあります。

以下の表は、特定のTOEICスコアが求められる業界を詳細に分析し、それぞれの業界で必要とされる英語力のレベルを具体的に示しています。これにより、特定の職業を目指す際に必要なTOEICスコアを把握しやすくなります。

業界別TOEICスコアの目安

業界	必要なTOEICスコア	英語力と業務内容
ホテル・テーマパーク	500点以上	接客スタッフとして外国人対応
旅行代理店	600点以上	航空端末操作、外国人客対応
キャビンアテンダント	600点以上	国際線乗務員として乗客やクルー対応
貿易事務	600点以上	定型文対応とトラブル時の高度な英語力
パイロット	700点以上	国際線パイロットとしての航空通信
バイヤー	700点以上	海外での商品買付や価格交渉
翻訳者・通訳者	800点以上	企業の翻訳や通訳、海外事業所との連携
外資系金融	900点以上	金融専門知識、運用担当者の通訳
外資系コンサルタント	900点以上	本社との英語での会議や企業戦略コンサル

この表の情報を活用し、自分のスコアを業界基準に照らし合わせることで、転職活動において戦略的な準備が可能になります。

中途半端なTOEICスコアはマイナス評価

TOEICスコアが転職活動においてマイナス評価となる場合、その理由を以下で説明します。

中途半端なスコアの具体例

マイナス評価となる理由

• 英語力のアピール不足: TOEICの平均点（608点）を下回るスコアでは、採用担当者に強い印象を与えることが困難です。
• 期待値に達していない印象: 外資系企業や国際的なポジションでは、より高いスコアが一般的に求められます。
• 努力不足と見なされるリスク: スコアが中途半端な場合、英語学習に対する意欲や努力が不足していると判断される可能性があります。

平均スコア・スコア分布 詳細 (2023年5月21日 午後)

	リスニングセクション （Listening）	リーディングセクション （Reading）	トータル（Total）
最高スコア (Maximum Score)	495	495	990
最低スコア (Minimum Score)	5	5	10
平均スコア (Mean Score)	328.9	279.5	608.4
標準偏差 (Standard Deviation)	81.4	90.5	162.8

出所：一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

これらの点を踏まえ、目標スコアを設定し、効率的な学習計画を立てることが重要です。

TOEICのスコアアップと転職活動

TOEICのスコアを上げることは、単なる点数向上以上の意味を持ちます。キャリアの選択肢を広げるだけでなく、自己肯定感を高め、転職活動や日常生活にポジティブな影響を与える可能性があります。

学習時間とスコアが連動するTOEICで自己肯定感が向上

TOEICスコアを向上させることで、多くの人が抱える「英語アレルギー」を克服できます。特にTOEICの学習は明確な成果が見える試験であるため、適切な学習法を続けることで着実にスコアが上がります

自己肯定感の向上

TOEIC目標スコア達成後のステップ

TOEIC600点以上のスコアを達成したら、次は実践的な英会話力の向上を目指しましょう。

例えば:

• 基礎力の応用: TOEICで学んだ単語や文法を活かし、英語脳を鍛える。
• 目標に応じたアプローチ: 日常会話かビジネス英語かを選択し、必要なスキルを習得。

例: “How are you doing?” に即答できる状態から、”Do you have any idea what happened here?” のような質問に対しても反射的に答えられるスキルを磨きましょう。

転職活動におけるTOEICスコアの価値

英語力が求められる職種ではスコアが高いほど有利です。TOEICスコアは転職市場での重要なアピールポイントになる理由を以下で確認してください。

転職サイトでのスカウト増加

• 検索アルゴリズムの仕組み: 高スコアの求職者は企業の検索結果で上位に表示されやすい。
• 具体例: 金融業界でのTOEIC700点以上が条件の求人など。

転職エージェントとTOEICスコア

エージェントは応募者のスコアを基に、最適な企業や職種を紹介します。

• 適性評価: スコアは英語力を証明し、選考をスムーズに進めます。
• 英語力に合った職種提案: 外資系企業やグローバルプロジェクトなど。
• 求人マッチングの精度向上: 応募者に合った職場を提案。

転職エージェントを最大限活用する方法

• 専門家からのアドバイス: 自分に合った職種や業界を見つける。
• 英語力を活かせる求人紹介: 希望に合った職場へのアクセス。
• 面接対策サポート: 模擬面接やアドバイスを活用。

私は採用担当者として、今も複数の転職エージェントや転職サイトを活用しています。英語が必要な部門で人材採用するときは、必ずTOEICのスコアを参考にしています。担当してもらう業務によって必用なTOEICのスコアは違いますが、よく検索する条件は以下のようなものです。

検索条件の例

転職エージェントを利用する際には、TOEICスコアは重要な情報となります。エージェントは、応募者のTOEICスコアを参考に、適切な企業や職種を紹介します。

転職エージェントの中でも、JACリクルートメントはTOEICスコアを重視した支援も提供しています。
JACリクルートメントを利用するメリットは以下の点です。

JACリクルートメントの概要

サービス名	JACリクルートメント
会社名	株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント
本社所在地	東京都千代田区神田神保町1-105番地　神保町三井ビルディング14階
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TOEICスコアアップで転職を成功に導こう

この記事では、「TOEICは転職で意味がない」という誤解について、採用担当者の視点から詳しく解説してきました。TOEICのスコアは、以下の理由から転職活動において重要な指標となっています：

• TOEICスコアは世界共通の英語力評価基準として、多くの企業で採用の参考にされています
• 継続的な学習成果を示す証として、応募者の意欲や課題達成能力が評価されます
• 業界や職種によって求められるスコアは異なり、600点から900点以上まで幅広い基準があります

スコアアップには、通勤時間の活用やスマートフォンアプリの利用など、社会人でも無理なく続けられる学習方法があります。週末にはまとまった時間を確保して公式問題集に取り組むなど、効率的な学習計画を立てることで、着実にスコアを伸ばすことが可能です。

転職活動では、希望する業界や職種に応じた目標スコアを設定し、それを達成することで選考でのアピールポイントとなります。また、エージェントを利用する際にも、TOEICスコアは重要な判断材料となるため、計画的な学習でスコアアップを目指しましょう。