【外資転職で失敗しない秘訣】成功のカギは外国人上司との関係構築！

あなたは、日本の企業は面倒な上司も多いし、給料も安いから外資系に転職したいけど失敗しそうで不安に思ってませんか？　それでも、外資系に転職してに高い給料やライフワークバランスを手に入れたいですよね。

外資系転職を考えているあなたには、私と同じような失敗をしてほしくないので、成功するためのポイントも具体的に紹介します。

これから外資への転職を考えている方や、すでに外資に転職されている方が、私の失敗や経験を参考に外資系転職で失敗しないための注意点や参考になる情報を提供します。

「外資系転職は失敗する？」と多くの人が思う理由

多くの人は、外資系に転職したいけど、仕事は日本企業より大変そうだし、外資系は実力主義なので、直ぐにクビになったらどうしよう？　英語にもあまり自信がないけど、給与が高いのは魅力だけど、、、失敗しそうで怖いと思っています。でも、実際の外資系企業はイメージとは違います。

外資系企業は実力主義で競争が厳しい

外資系企業は、実力主義というイメージが強いと思います。実際、外資系企業では、成果主義に基づいた評価制度があり、実績を出している人や能力の高い人材が評価されるという面は確かにあります。

しかし、現実の外資系企業では実力主義という言葉の裏には、様々な誤解も存在します。

「実力主義」のイメージと現実を比較

一般的なイメージ	現実
成果が全て: 常に成果を出さないと評価されない。	成果は重要: 成果だけでなくコミュ力が重要
長時間労働: 成果を出すために長時間労働が前提	長時間労働: 成果が出せれば勤務時間は短い
厳しい競争: 同僚も敵で常に緊張感	競争はある: 競争はあるが協調性も重視される

実力主義は、成果以外にも様々な要素が評価されます。また、長時間労働や厳しい競争といったイメージも現実は異なり、働き方や人間関係は企業や職種によって大きく異なります。

外資系企業で失敗しないためには、高い能力はもちろんのこと、チームワークやコミュニケーション能力、積極的な姿勢なども重要です。

外資系企業はネイティブレベルの英語力が必須

外資系企業というと、英語がペラペラ話せる人材が揃う場所というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか？　日本にある外資系企業は大半が日本人なので、全員が英語が上手なわけではありません。

外資系企業にもよりませすが、実務でのプレゼンテーション、対外交渉、会議の場面でも通用する高い英語力を持っている人材は、外資系７社で勤務した私の経験では10％程度。英語だけ喋れる帰国子女のような人を入れても全体の20%ぐらいです。

「英語力」のイメージと現実を比較

項目	イメージ	現実
英語の流暢さ	全員ネイティブレベル	英語力は役職、担当業務によって様々
転職時の採用基準	英語力を最重要視	スキル・経験が最重要（英語は業務次第）
社内の資料	全ての資料が英語	海外共通資料は英語だが日本拠点は日本語
社内会議	全ての会議が英語	日本拠点だけの会議は日本語中心
社内の通常業務	英語のメールや電話が大半	担当業務次第では英語を使わない人もいる

外資系企業で働く日本人に対する一般的なイメージと現実には大きな差があります。英語力は確かに重要ですが、全ての業務やコミュニケーションで英語が必須ではなく、役職や担当業務によっては英語をほとんど使用しない人もいます。

外資系転職を成功させるための戦略

転職先企業の安定性と将来性を徹底調査！

転職はキャリアアップやワークライフバランスの改善などメリットがあります。しかし、企業の将来性や安定性を見誤ると転職先企業の日本からの撤退や人員削減など大きなリスクもあります。そのため企業の安定性と将来性を見極めることが重要になります。

企業の安定性と将来性を見極めるには、業界動向、財務状況、経営陣の手腕などを分析する必要があるので、以下の観点から自分で転職先企業を評価してみてください。

転職先企業の社長の評判を事前に確認

外資系企業に転職する際、社長の評判を調査することは非常に重要です。社長の経営方針や人柄が会社の雰囲気や文化に大きく影響するためです。ただし、外国人社長と日本人社長では、評判を見る際の視点が若干異なるため、それぞれについて詳しく説明します。

外国人社長の場合

外資系企業の日本拠点に外国人社長が就任している場合、日本拠点への成長期待が高い場合は、好条件で転職が成功する可能性がある一方で、社長に近いポジションでの転職を検討している場合は、外国人社長のリーダーシップや考え方の影響を受けるため事前の調査が重要です。

企業文化や働き方への影響

✔ 日本拠点の企業文化や従業員の働き方はアメリカなどの本社の方針を踏襲。
✔ 日本拠点の経営方針やビジョンも本社の方針を共有するた

日本への成長期待が高い場合

✔ 優秀でリーダーシップが強い外国人社長が就任し成長をけん引。
✔ 外国人社長は目標達成のため直属の管理職を鼓舞し結果を求める。
✔ 日本の商習慣への理解が乏しく全てが自国基準の人の場合は大問題。
✔ 但し、一般社員に対しては耳障りの良い話しをする傾向がある。

転職活動や入社後の影響

✔ 社長直属の管理職で転職する場合、社長との相性や考え方の影響を受ける
✔ 社長直下でない役職の転職では直接的な影響を受けることは少ない。

日本人社長の場合

外資系企業の日本拠点で社長が日本人の場合にも注意すべき点があります。例えば、日本の拠点の売上が順調であれば、本社からの介入が少なくなり社長が独善的になる傾向があります。

そのため、外資系7社で勤務した私の体感では、10社に１～2社程度の割合で社長が権力を行使して傲慢な行動を取る場合もあるので注意が必要です。

外資系企業のリアルな状況を調べるには、企業文化や会社の実態に詳しい転職エージェントを活用するのが有効です。ただし、エージェントの役割は転職を成功させることなので、必ずしも転職先企業のマイナス面を全て伝えてくれません。そのため、口コミサイトの情報や知人からの情報も利用して、複数の情報源から転職先企業の実情を把握することが重要です。

外国人上司との関係構築がカギ

外国人上司との建設的な関係構築

外国人上司との建設的な関係を築くためには、少なくとも以下の３つのポイントを意識しましょう。

具体的な内容については、以下で確認してください。

文化や価値観の違いを理解する

✔ 上司の出身国・文化が仕事に影響する事を理解し、上司の考え方や行動の背景を推察する。
✔ 例えば、アメリカ人の上司がプロセスを褒めてくれた場合、アメリカ人は結果を重視する傾向が強いた め、「早く成果を出して！」という意味かもしれません。

積極的にコミュニケーションを取る

✔ 外国人上司のリーダーシップスタイルを尊重し、そのスタイルに合わせた働き方を心がけることが、良好な関係構築に繋がります。
✔ 定期的なミーティングで上司の指示や考え方を理解し、疑問があれば遠慮なく尋ね、自分の意見も伝えて業務の進め方があっているかを確認する。

ビジネスレベルの英語力を身に着ける

✔ ビジネス英語のスキルを磨くことで、意思疎通のミスを減らし、仕事の効率が上がります。特にことが大切です。
✔ オンライン英会話や英語学習アプリの活用も重要ですが、上司との会話に自信がない人はリスニング力を鍛えましょう。

日本拠点で日本人同僚と信頼関係の構築

外資系企業で成功するためには、外国人上司との関係構築に加えて、日本拠点で日本人同僚との信頼関係の構築が必須です。以下のポイントに注意しましょう。

現状の職場環境を理解し否定しない:

まずは転職先の現状の職場環境や働き方を理解し、業務を通しての人間関係構築を優先。自分のこれまでの経験や前職を持ち出して「この会社はおかしい」とか「この仕事の仕方は効率が悪すぎ」などの否定的な発言は厳禁。

オープンなコミュニケーションを心がける

同僚の意見や考え方を積極的に聞き、自分の考え方も伝えて協調性を発揮することで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。入社当初は、可能な限りランチや飲み会などでコミュニケーションを取り、より深い信頼関係の構築に努める。

外資系7社に転職した私が「失敗した！」と思った瞬間

私の最初の転職は、当時世界最大の米国の銀行への転職でした。今にして思えば何の交渉せずに転職してしまい、想像していたものとは全く外資系人生の始まりとなりました。その後は、何人もの国籍の違う上司の元で働き苦労したこともありました。

1つ目の失敗：「イメージ先行」で条件交渉ゼロで入社

私の最初の転職は、日本の企業より高い年収を期待して外資系企業へ転職しました。しかし、現実は「外資系は高収入」というイメージとはかけ離れたものでした。

日本企業での年収やボーナスの額は転職先企業に伝えただけで、今にして思えば実質的な給与交渉ゼロでの入社でした。結果として、年収は期待ほど上がらず、多くの外資系で年明けに貰えるインセンティブボーナス（業績連動型のボーナス）もありませんでした。

日本企業の冬のボーナスをもらわずに退社したので、外資に転職したのに実質的には年収ダウンとなってしまいました。

当然日本の企業と比較して、多くの外資系は福利厚生が充実していない上、労働時間は長くなり、クビになるリスクも高まるという最悪の状況でした。

この失敗から、転職活動では必ず条件交渉をするように学びました。 友人にも同じ経験をさせないように、転職前に有給休暇を全て取得し、ボーナスもしっかり確認するように勧めています。

外資系転職を成功させるためには、自責志向で自分で行動してしっかりと条件交渉をすることが重要です。

2つ目の失敗：「調査不足」転職先の社長は有名な要注意人物だった

私の経験では、外資系に転職では給与や待遇よりも重要なのは社長や直属の上司との相性です。

外資系企業では、日本の大企業のように定期的な異動がありません。そのため、外資系の場合は社長や上司が同じポジションに居座り続ける可能性があります。そして、彼らがあなたの年収や役職を決める権限をもっています。

当時、専門職から管理職へのキャリアチェンジを検討していた私は、外資系アセットマネジメントの役員相当ポジションの転職の機会を頂きました。

入社初日、期待に胸を膨らませた私は、面接の時とは違う社長の威圧的な態度に愕然としました。周囲の意見を一切聞かず、独断専行を繰り返す彼の姿は、まさに恐怖政治の象徴でした。私は入社早々に絶望的な気持ちに襲われました。あとで分かったことですが、業界の友人何人かに聞けば必ず転職を止めてもらえるぐらい業界でも有名な問題社長でした。

なぜ外資系企業でこんなことが起こるかと言うと、本社の外国人にとって日本は単なる販売拠点であり、利益さえ上がれば現地の問題には目をつぶっているからです。そんな状況に耐え切れず、優秀な人材は次々と退職していきます。転職する時は、必ず転職先企業や社長の評判は事前に確認しましょう。

3つ目の失敗：「国籍の違い」旧世代の韓国人が上司

外資系企業で働くといっても、会社は米系、欧州系、アジア系と多岐にわたり、そこで働く人種も様々です。私の直属の上司になった人々の国籍も色々ですが、その中で最も厳しかったのは高齢の韓国人上司でした。

全ての韓国人と働くのが大変なわけではないと思いますが、私の3つ目の失敗は、国籍や年齢の違いを意識せずにアメリカ人の上司と同じように韓国人上司に接していたことです。

この上司の仕事のやり方は、古い日本の大企業の部長のようでした。韓国人上司は自分で資料やデータを作成せず、すべて部下に任せていました。私はアジア人で、社内評価は彼に依存していたため、とても厳しい状況でした。

そのため、私の方で日本のビジネスやオフィスからのリクエストも、全て彼が何もしなくて済むように調整しなければなりませんでした。そのため、彼の日本オフィスでの評判は非常に悪く、私が所属していた部門の商品の販売も伸び悩んでいました。

また、日本拠点での韓国人上司の評判が悪かったこともあり、私が主体的に日本での商品販売をサポートして成果を出しました。その結果、彼が日本に来る必要もなくなり、その上司は2年後に他社へ転職していきました。

外資系転職に失敗する人の特徴と対策

外資の企業文化に適合しているかどうかは非常に重要です。ここでは、外資系企業に向かない人が外資系に転職すると直面する課題について詳しく説明します。

競争とプレッシャーを好まない人

外資系企業は、日本の多くの企業と比べて競争が激しく、成果を強く求められる傾向があります。このような環境に適応できないと、精神的な負担が大きくなり、結果的にパフォーマンスが低下します。

激しい競争環境に耐えられない

外資系企業では全員が上司から評価されるため、結果として同僚との競争が常に存在します。そのプレッシャーに耐えられないと厳しい状況に陥ります。例えば、毎月の目標達成が評価の基準となるため、プレッシャーが強く感じられるでしょう。

結果を求められるプレッシャーにストレスを感じる

外資系企業では、常に高いパフォーマンスを求められるため、ストレスを感じやすい方は向いていません。例えば、売上目標やプロジェクトの締め切りに追われることが日常的です。

チームワークが重視される

外資系では個人の結果も求められますが、協調性が低い人やチームワークを重視した取り組みができないと評価されません。優秀な人材が単独で業務をするよりも優秀な人材同士が協力した方が高い成果がだせるからです。

明確なキャリアプランがない人

外資系企業で成功するためには、明確なキャリアビジョンとそれに向かって進む意欲が必要です。自分のキャリアパスをしっかりと描けないと、外資系で成功することが難しくなります。

自主的な学習意欲が低い人

外資系企業では、ビジネス環境の変化に素早く対応し、競争力を維持するために、従業員一人ひとりが主体的に最新の知識やスキルを常に吸収し続けることが非常に重要視されています。そのため、以下のような傾向がある人は注意が必要です。

外資系転職を成功させるために

外資系転職を成功させるためには、競争とプレッシャーを好まない人や明確なキャリアプランがない人も、以下の方法で自主的な学習意欲を身に着けてモチベーションを上げることが可能です。

小さな目標から始め

大きな目標は圧倒されやすいので、まずは達成可能な小さな目標を設定しましょう。例えば、毎日10分間英語の勉強をするなど、簡単に続けられることから始めます。

興味のある分野から学ぶ

自分が興味を持てる業界や職種から学び始めましょう。好きなことから学ぶことで、自然と学習意欲が高まります。

学習コミュニティに参加する

同じ目標を持つ仲間と交流することで、互いに刺激し合い、継続的な学習意欲を維持できます。

ポジティブな競争意識を持つ

他人と比べるのではなく、過去の自分と比較して成長を感じることで、健全な競争意識を育てましょう

これらの方法を組み合わせて実践することで、競争やプレッシャーを好まない人でも、自然と学習意欲が高まり、外資系転職への準備を進めることができます。焦らず、自分のペースで着実に進んでいきましょう！

まとめ

外資系企業への転職は、多くの人にとって魅力的な選択肢ですが、同時に高いハードルが存在するのも事実です。成功するためには、以下のポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。