【未経験の業界や職種に転職】キャリアチェンジを可能にするコツ

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【未経験の業界や職種に転職】キャリアチェンジを可能にするコツ

初めての転職活動は、やりたいことが沢山あるものの、自分に何ができるのか、何から始めれば良いのか迷うことが多いですよね。私も初めて外資系企業へ転職したときは、自分の転職がキャリアチェンジなのかキャリアアップなのかも分からず、まともに条件交渉もできない状態での転職となりました。

キャリアチェンジは新しい業界や職種への挑戦を指し、業界と職種の両方を変える場合や、どちらか一方だけを変える場合も含まれます。一方でキャリアアップは、既知の業界や職種でさらなる昇進や高い地位を目指すことを意味します。

この記事では外資系企業7社への転職経験を持つ私が、キャリアチェンジ「未経験の業界や職種への挑戦」において重要なポイント、キャリアチェンジの利点と欠点など注意すべき事項について詳細に解説します。

キャリアアップの転職かキャリアチェンジに挑戦か?

Career advancement or career change

転職を検討する動機は多岐にわたり、職場環境の改善、自分に合った仕事の探求、新たな挑戦への欲求などが考えられます。転職の選択肢として、「キャリアアップ」と「キャリアチェンジ」の2つの視点を把握し、自分に最適な進路を見つけ出すことが重要です。

キャリアアップとは、現行の業界や職種において、自身のスキルや経験を生かしてより上位の役職や責任範囲を目指すことを指します。これは、同一分野でのキャリアの積み重ねを意味します。例として、マーケティング担当者がマーケティングマネージャーやディレクターに昇格する場合が挙げられます。

これに対して、キャリアチェンジは、まったく違う業界や職種への転身を図り、自身の能力や経験を新しい状況下で活かすことを目標とします。例えば、IT分野から飲食業界への転職や、営業職から企画・開発職への移行がキャリアチェンジの事例となります。

キャリアアップを成功させる戦略とスキルの習得

Acquiring strategies and skills for successful career advancement

キャリアアップとは、簡単に言うと、「自分の経験値スキル、能力を向上させ、市場価値やキャリアを高めること」です。具体的には、これまでの経験を活かして、マネジメント職やより高いポジションを獲得したり、年収が上がるなど好待遇の職場を選ぶ転職を指します。今の職種が自分に適しているけれど、現在の職場では昇進が難しい、専門性の高い仕事に挑戦したい、業務の幅や裁量を広げたいと考える人には、キャリアアップ転職がおすすめです。

専門性を高める資格やスキルの習得

キャリアアップを目指すには、専門性を高める資格やスキルの習得が大切です。具体的な例として、以下にいくつかの業界と役立つ資格やスキルを挙げます。

外資系企業全般
日本の外資系企業では、ビジネスコミュニケーションにおいて英語が重要な役割を果たします。英語力を証明するために、TOEICや英検を取得することが役立つでしょう。履歴書に書けるTOEICのスコアについて下の記事をご覧ください。

https://3rdtimekissoflife.com/toeic/

財務・経理系
外資系企業では、財務や経理に関する知識が求められることが多いです。そのため、日商簿記やUSCPAなどの資格が役立つでしょう。

IT業界
プログラミングスキル(Java, Python, JavaScript等)や情報セキュリティ資格(CISSP, CISM, CompTIA Security+等)などが役に立つでしょう。

これらの資格やスキルに限らず、自分が進みたい分野の資格を取得したりスキルを磨くことで、業界における専門性を証明することができます。また、自分の市場価値を高めるだけでなく、新たな職務に対応する能力を身につけることができます。専門性を高め自分が目指すキャリアにおいて競争力をつけ、選択肢を広げましょう

明確なキャリアプランを策定し自己成長を促進する

将来の目標を明確にするために具体的なキャリアプランの策定が重要です。キャリアプランを立てる際には、自分の強みや弱みを把握し、どのようなスキルや経験が必要なのかを考慮してください。達成可能な目標と時期を設定し、目標達成のために必用な資格、スキル、経験値を具体的に書き出し逆算する習慣をつけましょう

キャリアアップを目指すためには、定期的な自己評価が必須です。誰もあなたの変わりにしてくれる人はいないので、達成可能な目標や時期を設定しましょう。同じようなキャリアアップを目指している友人と目標をシェアすることでモチベーションが維持できます。自分の成長曲線を把握し、キャリアプランに変更が必要であれば適宜見直しましょう。これにより、自分の成長をより確実なものにすることができます。

キャリアプランの策定と自己評価を繰り返すことで、自分の道を見つけやすくなり、スキルや経験を磨くことができます。このプロセスを通じて、自己成長を促進し、目標に向かって進んでいくことができます。

ネットワーキングとメンターの活用でキャリアアップを成功させる

キャリアアップを目指す際、ネットワーキングの重要性を見逃してはいけません。SNSなどを活用し業界内外の人脈を広げることで、新たなチャンスや情報を得ることができる可能性が高まります。コミュニケーション能力を向上させ、人間関係を大切にすることが求められます。

また、メンターの存在はキャリアアップにおいて非常に有益です。メンターは、自分が目指すキャリアに関するアドバイスや支援を提供する人物ですが、ネットワーキングで知り合った社外の人でも身近な先輩でも構いません。適切なメンターを見つけられると、自分が進むべき道をより確実に進むことができます

これらの戦略を組み合わせ、継続的な努力と挑戦を通じて自分のキャリアアップを目指しましょう。ネットワーキングとメンターの活用が、より良いキャリアへの道を開くカギとなります。

転職サポートサービスを利用する

転職を検討する際には、転職サポートサービスを利用することもおすすめです。専門のコンサルタントが、自分に合った求人情報を提供し、面接対策や履歴書の作成などをサポートしてくれます。これにより、効率的にキャリアアップを目指すことができます。

「キャリアチェンジ」を成功させるために必要な3つのポイント

Three key points for a successful "career change"

未経験の業界へ転職するためには、事前の十分な学習や社内外のネットワーキングで情報を集める必要があります。キャリアチェンジのあとも新しい環境にすぐに適応できる柔軟性も必要です。

未経験の業界へ飛び込む際に特に注意して考えておきたいことについて、詳しくご紹介します。

今いる会社でキャリアチェンジの可能性を検討する

今の業務よりも自分がやりたい仕事の方が力を発揮できるのでキャリアチェンジをしたいと思っている場合でも、必ずしも転職することが正解とは限りません。今の社内にいたとしても、職種を変えることができるのであれば、働き方や待遇が変わる可能性があるので社内でのキャリアチェンジの可能性を探りましょう

十分に検討した上で、それでも今の会社にいては自分の抱えている問題が解決しないということであれば、社外に目を向けキャリアチェンジを検討しましょう。業界や職種を変えることは大きな挑戦であり、一度キャリアプランを設計し直すことになるため、衝動的に踏み切るのではなくまずは慎重になる必要があります。

未経験業界でも活かせるスキルを見つけてアピールしよう

未経験の業界や職種に転職する時は、あなたが持っているスキルをしっかりと認識して活かすことが出来れば、自信を持って面接に臨めます。

業種や職種を問わず活用できるスキルをポータブルスキルと言います。一方で、特定の業種や職種で発揮しやすい専門的なスキルはテクニカルスキルです。転職活動に入る前に、自分のポータブルスキルとテクニカルスキルを見極めることは非常に重要です。

ポータブルスキルには、コミュニケーション能力や企画提案力、決断力など、あなたの個性や長所に関連するものが多いです。自分自身で整理しておくことで、面接時に自分をアピールする際に役立ちます。

テクニカルスキルは、他業種・職種ではうまく活かせないものもありますが、応募先で活用できるスキルならアピールポイントになります。持っているスキルをリストアップしましょう。応募先で活かしにくいスキルでも難易度が高いものであれば評価の対象になるので、面接で聞かれた場合は上手く説明できるようにしましょう。

未経験職種への転職理由をはっきりさせよう

キャリアチェンジを成功させるためには、未経験職種への転職理由を明確にしておくことが大切です。職種を変えることは、給与面でのリスクも高く、簡単なことではありません。後悔しないために、転職する理由やタイミングをしっかりと考えましょう。職種や企業のリサーチを深めることで、その職種に対する魅力やキャリアアップのイメージがより明確になります。

業界や職種を変える場合、面接で「なぜキャリアチェンジをしようと思ったのですか?」と聞かれることがよくあります。そのとき、「営業が向いていないと感じたから」や「職場に不満があって」といった理由では、面接官に好印象を与えることは難しいでしょう。

キャリアチェンジを考える際、マイナスな理由が多いかもしれませんが、面接では「他人の人生に関わる仕事をしたいと思った」や「新しい業界で自分の力が通用するか試したくて」といったポジティブな理由をアピールしましょう。そうすることで、面接官に好印象を持ってもらえるでしょう。

転職を成功させるためには、自分のスキルや適性を理解し、未経験業界でも活かせるスキルを見つけることが大切です。また、キャリアプランを明確にし、転職理由をポジティブに伝えることで、面接官に自分の魅力をアピールできます。これらのポイントを押さえることで、未経験職種への転職もスムーズに進められるでしょう。

キャリアチェンジのメリット・デメリット

Advantages and disadvantages of changing careers

キャリアチェンジにはメリットだけでなくデメリットがあるので、転職活動を開始する時は両方の側面を理解して活動を進めましょう。

【メリット】希望の業界や業種で仕事ができ新たなスキルが身につく

キャリアチェンジの魅力は、夢にまで見た仕事に就くことや、関心のある業界で働くチャンスをつかめることです。新卒時に希望の仕事が見つからなかったり、社会人になってから自分の好みや関心が明確になった場合、目指す業界や職種へのキャリアチェンジによって、仕事への情熱や充実感を実感できるでしょう。

また、キャリアチェンジを通じて、異なる業界や職種での実務経験を積むことにより、新たなスキルを身につけることができます。資格取得なども、実務経験を積みながら学ぶ方が効率的であることが多いです。転職を通じて、新しい職場で自分のスキルセットを増やし、キャリアの幅を拡げることも、キャリアチェンジの大きなプラス面です。

【デメリット】短期間で新業務の習得が求められるが、年収が下がる可能性も

未経験の業界や職種に転職するということは、今までの経験や肩書などに関わらずある意味新人としてスタートすることになります。残念ながらすでにその業界や会社で働いている人々に比べて専門スキルが若干劣っていることが通常です。そのため、周りに追いつくために、新たなスキルや知識を日々習得する必要があり、当初は前職に比べて負担が大きくなることが予想されます。新しい分野で十分に業務ができるようになるまで、一定の努力が必要であることを理解しましょう。

また、経験のある業界や職種への転職は、即戦力として採用されることが多いですが、未経験の場合は将来の期待値を込めた採用のため、業界だけでなく職種も違ううような企業へ転職をした人の場合、年収が下がることが多いです。現職の業界や職種の年収水準が非常に低い場合を除き、年収の維持や向上は困難であるため、どの程度の年収減少が許容範囲かを検討する必要があります。

キャリアチェンジ 何歳まで可能?

Career change How old can I be?

キャリアアップでは、年齢よりもスキルや経験が大切ですが、キャリアチェンジを考える際は、年齢も大事な要素の一つです。

20代はキャリアチェンジに最適な時期

20代はキャリアチェンジに取り組みやすい時期です。企業は若い世代に成長の期待を持ち、採用に積極的になることが多いです。特に、「第二新卒」と言われる20代前半は、ビジネスマナーが既に身に付いているため、企業からのニーズが高まります

ただし、20代のキャリアチェンジは比較的簡単で企業側の採用意欲も高いため、短期間で何度も会社を変わってしまう人がいますが、何度も会社を変わっているとジョブホッパーと思われてしまい、専門性も身につかないため、30代以降での転職活動で不利に働くため注意しましょう。

30代もキャリアチェンジが可能な年代

30代は、ポテンシャル採用に期待できないものの、キャリアチェンジが可能です。これまでの経験を活かし、キャリアチェンジであっても即戦力として活躍できることをアピールする必要があります

同じ職種であっても違う業界への転職の場合は、未経験の仕事のため収入や役職が一時的に下がることも覚悟する必要があります。そのため、これまで磨いてきた課題分析力やコミュニケーション能力を活用し、短期間で新しい職務に必要なスキルや能力を身につけることが大切です。

40代でのキャリアチェンジは求人数は減少するがチャンスはある

40代でのキャリアチェンジはやや困難になります。

業種を変えず業界を変える例では、飲食業界の営業担当からIT業界の営業担当への転職では、専門用語が異なり、ハードルが高まります。しかし、他の営業担当者が持ち合わせていないネットワークや営業の視点を持っている場合、アピールする方法が存在します。また、採用企業が他業界の知識を求めている場合もあり、専門性が評価されるチャンスがあります。

業界を変更せず職種を変える例では、金融業界で商品企画から営業へ転職する際には、金融商品の特性や仕組みについて他の営業担当者より詳しいことが、高い知識レベルを要求する顧客への営業活動でプラスに働くことがあります。もともと営業マインドが高い人であれば、成功する可能性は十分に考えられます。

50代でのキャリアチェンジは困難だが挑戦は可能

50代におけるキャリアチェンジは厳しいものですが、志望動機を明確にし、現職と関連性のある業界・職種を選ぶことで成功する可能性があります。50代向けの未経験求人は少ないため、これまでのキャリアやスキルを活かせる採用を目指しましょう。

明確で積極的な志望動機の準備が重要です。「なぜ今までと異なる業界に関心を持っているのか?」という疑問に対して、説得力のある答えを用意することが大切です。これまでの経験と関連性のある理由であれば、企業も納得しやすくなります。

さらに、求職先の選択も重要です。40代と同じく、過去の経歴を活かせる仕事を選ぶことがおすすめです。現職と何らかの関連性がある業界・職種であれば、志望動機も考えやすく、キャリアチェンジが実現可能です。

年齢が上がるほどキャリアチェンジの難易度は増しますが、各年代で成功するための戦略やアプローチが存在します。年齢に応じて自分の強みや経験を活用し、適切な業界や職種を見極めることが大切です。年齢に応じて自分の強みや経験を活用し、適切な業界や職種を見極めることが大切です。そして、決断力や柔軟性を持ち、チャレンジングな状況にも積極的に取り組む姿勢が、キャリアチェンジに成功するための鍵となります。

まとめ

企業がキャリアチェンジを望む候補者を採用する際には、転職理由と志望動機の一致、応募企業への理解、現職での実績や努力に注目しています。そのため、転職を希望する人は、異業界・異職種に対する志望理由と転職理由が一致していることを示すことが重要です

さらに、候補者は業界や職種に関する知識があることが求められ、現職での際立った成果や実績を説明できることが期待されます。また、志望する業界・職種への転職に向け、現時点での自己学習や資格取得に取り組んでいることをアピールすることが望ましいです。これによって、「経験はないが意欲は高い」とアピールできます。

キャリアチェンジは、早い段階で挑戦することが推奨されます。若い世代は、実績を持つスペシャリストよりも、将来性が評価されやすい傾向にあります。20代では未経験求人が見つけやすく、選択肢が広がります。ただし、社会人経験が短すぎる場合は、マイナスに評価される可能性があるため、少なくとも2年以上の経験が望ましいとされています。

40代~50代の転職希望者は、未経験歓迎の求人が限定されるため、選択肢が狭まります。この年代では、自分の強みや経験を活かすことが重要となります。